小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
oz
oz
novelistID. 36876
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

お気に入り作家 (1)

小説コミュニティ (0)

プロフィール

作家名 oz
好きな作家 青山真治 浅田彰 鮎川信夫 大江健三郎 大島渚 大友克洋 小津安二郎 柄谷行人 北野武 黒瀬珂瀾 倉田比羽子 佐伯一麦 椹木野衣 澁澤龍彦 須田剛一 太宰治 田村隆一 つげ義春 中尾太一 中上健次 夏目漱石 萩尾望都 蓮實重彦 舞城王太郎 松本圭二 溝口健二 村上春樹 安川奈緒 吉本隆明 吉増剛造 
自己紹介 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

逢瀬の一瞬一瞬を祭りの如く祝った
世界は二人のもの
君は鳥の羽より軽やかに大胆に
階段を駆け降り僕を誘い入れた
濡れそぼるライラックの中を抜け鏡の向こう
君の世界へと

夜の帳が降り、慈愛が僕を満たした
祭壇の扇が開かれ、裸体は闇に輝き、静かにその身を傾ける
僕はつぶやく、君に幸あれと
だが分かっていた、その祈りの不遜さを

眠る君のまぶたを、宇宙の色で染めるライラック
青く染まったまぶたは安らぎに満ち、手は温かだった
水晶の中で山は脈打ち、木々は霞み、海はきらめく
君はその水晶の天球を手に玉座に眠る

ああ、君は僕のものだった
君は別のものにした
人の語る日常の言葉を
言葉は力に満ち、響き渡った
「君」という言葉が新たな意味を明かす
「君」すなわち「王」なのだ
この世は一変した
たらいまで違って見える

二人の前には厚い水の層
いづこへか運ばれ
僕らの前に蜃気楼のごとく都が広がる
草は足元にひれ伏し
鳥は共に旅をし
魚は河を遡り
空は目の前に開けた

その時、運命が僕らのすぐ後に
剃刀を手に、狂人のように

Andrei Arsenyevich Tarkovsky 『鏡』

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
読書メーター
URL:http://book.akahoshitakuya.com/u/29409
鑑賞メーター
URL:http://video.akahoshitakuya.com/u/29409
音楽メーター
URL:http://ongakumeter.com/u/1008
twitter
2010.2.3〜
URL:http://twitter.com/helloz0719

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 
Yahoo!ブックマークに登録

コメント(2)

あしあと辿って来ました お邪魔しました(^-^) | fool | 2012-12-31 00:39:45

タルコフスキーは好きです。「鏡」より「ノスタルジア」派ではありますが。足跡を、どうも。 | 匿川 名 | 2012-12-31 00:21:33