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２０歳でシゲルと結婚したフミが、昭和世代、三十代半ばの、女として充実した性生活を送った物語だ。
現在みたいに性情報が氾濫していない時代だけになお、人は性に真面目かつおおらかに取り組んでいたに違いなく、それらのことごとはまた、世代を超えて引き継がれていったのだ。
さらにまた、充実した性生活を送る一方、フミとシゲルは、多少の躊躇いはあったかもしれないが、結果として写真館で自分たちの交合の写真を撮って残す冒険にも挑戦したのだった。

この小編は、先に投稿した『性にめざめる頃の白日夢』を視点を変えて書き直した作品だ。