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バトンを繋ごうRPG 『勇者の旅立ち』
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バトンを繋ごうRPG 『勇者の旅立ち』[小説コミュニティ]

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勇者ノベリットの冒険

かざぐるま}
かざぐるま
勇者は村を出た。装備も魔法もまだ持っていない。とりあえず北の森に向かってノベリットは歩き出した。そこに突然!!
2013-07-11 19:30:04

コメント (199)

かざぐるま  2013-09-23 09:02
「わが名はゴブリン・ひろし! この地は『始まりの島』と言われている」
でっぷりした腹をさらに突き出しながらひろしは反り返った。
「始まりの島? てことは装備かなんかくれるのかしら」
マナは小さく前にならえをしながら、能天気なことを言っている。
「では、そろそろ死んでもらおう! 出でよ! 吸血コウモリ!」
空が一瞬暗くなると同時に、何万匹の凶悪な顔をしたコウモリがこちらに向かってくるのが見える。
「う、動けない! マナ、何とかしてくれ! おい、カイザー寝てんじゃねえ!」
黒いコウモリの群れはどんどん増え、頭の上を旋回しだした。
「私の号令ひとつで君らは骨になる。最後に言い残すことは?」
「わふんっ」←寝起き
「うむ、わかった。じゃあそろそろ行くぞ! やれ! 吸血コウモリたちよ!」
「わふんっじゃねーよ! カイザーおまえの隠された力をみせてくれ!」
すると、カイザーの目が緑色に光りだした。
全身から紫のオーラが立ち込める。

なんと、次の瞬間カイザーの身体が!! 

匿川 名  2013-09-22 22:35
「小さく前にならえエェェェエエエエエエェェェーーーッツッッッッ!!!!!!」
いきなり辺りに甲高く神経質な絶叫が轟いた!
思わずノベリットたち一行は反射的に立ち上がって、一列になり「小さく前にならえ」をしてしまった!
「何やってんだよ、マナ」
先頭で右ひじを曲げ、右の腰に当てるノベリットは首だけ後ろに向けて、マナに呟いた。
「だって、体が勝手に!」
マナは戸惑って言い返した!
なんとならず者たちまでもきれいに一列だ!
「ふふふ・・・体育座りと言えば、もれなく『小さく前にならえ』がセットでついてくるのは法則!鉄則!お約束ッッッッッッ!!!」
そう言って金色の仏像の陰からのそりと出てきたのは、小太り中年半ズボンの男だった!
ずり落ちかけた眼鏡のつるを小指でクイッと持ち上げながら、男は右手につかんだ杖を高々と天に掲げた!
その杖は握りの方の先端に、緑色のこぶし大宝石が埋め込まれている!
一目で高価そうなのに、この男の風貌にはあまりにも似合わない!

「我が名はッ!!そして、この地はッ!!!」

・・・こいつの名前はッ!この地とはッ!!!!

一体、何なんだッッッッ!!!!!

かざぐるま  2013-09-21 09:35
「ハードルたっけぇぇ!!」
よし、ここはカイザーに犬語でかましてもらおう。
「カイザー、頼む」
ノベリットの無茶ブリに、最初は激しく首を振っていたが……。
「わん」
「わふん」
「わおーん」
しばらく沈黙が訪れる。
突然、「ぱんぱかぱーん!」という音とともに体が急に軽くなり、そこにいる全員が自由自在に泳げるようになった。
「おおう? カイザーおまえすげーな。どうもうさんくさい剣だけど、これで助かった。ありがとう」
「わふ(センスねーなおまえら)」

そのまますいすいと泳いで、さっき見えた島に泳ぎついた。
「マナ、この島から何か邪気のようなものを感じないか?」
金色の仏像が丘の上に立ち、ノベリットたちを見下ろしていた。
疲れ果て、砂浜で体育座りをしていると突然!!

匿川 名  2013-09-21 00:59
『あんさん、奇跡に頼りすぎたらダメや!人間努力が大切なんやでぇ!』
と、なぜか胡散臭い関西弁で彫られた文句に怒られる始末!
「なんでやねん!」
と思わず関西弁でツッコミを入れるノベリット!

『でも、しょうがないからなんとかしたるわ。よし、三つ目のひみつ機能は【わての前で面白いギャグを1分で三つ言えたら、世界選手権に出られるくらいの水泳技術が身についてしまうかも】で、どや!』

「『どや!』じゃない!しかもなんでそんなに中途半端に『ついてしまうかも』とか言ってんだ!」
溺れながらもそう咆吼するノベリット。
そのすぐ後ろで
「布団がふっとんだ!」
マナが絶叫した。
しかし、次の瞬間には『ブブー』という残念賞を知らせるアホなブザーが伝説の剣から鳴り響いた!
「マナ!何やってんだ!」
思わずノベリットはマナに怒鳴りつける!
「仕方ないじゃない!ダメで元々、このまま沈むよりはギャグを何か繰り出した方が!」
必死の形相で溺れながらもそう訴えるマナ!
こうなっては仕方がない!
渾身のギャグを、たった今、しかも三つ立て続けに繰り出さなければ!

かざぐるま  2013-09-20 21:38
「く、苦しい……マジしぬから! ってゆーか、半分意識飛んだから!」
ノベリットはマナの手を振りほどくと伝説の剣をしまった。
カイザーのしっぽには悪者達が必至の表情でしがみついている。
「わひゅん?」
突然!カイザーが疑問形で空気が抜けたように鳴いた。気のせいかカイザーの体が小さくなってきているような……。
「うわああああ!!」
「待て、もうちょっとしぼむのまて! ステイ!」
しかし、どんどん体はしぼみ、ノベリット達は海に放り出された。

意識を失う前にちらっと見た剣の柄には、こう書かれていた。
『伝説の剣の七つのひみつ機能・その3 効果は3分ぐらいかな』
「えええええええ!?」
ノベリット達は暗い海に漂うことになったが、唯一の救いは遠くに港の明かりが見えることだ。
しかしこのままでは、装備の重みで沈んでしまうだろう。
揺れる波に合わせて、祈りながら柄の文字を読む。
すると……。

「暗くて読めねええええ!! マナ、呪文で明かりを!」
「しょーがない勇者ね。チョイアカルイン!」
マナは覚えたての呪文で小さな炎を灯す。
果たして、そこに書いてあった次なる言葉は!?

匿川 名  2013-09-16 20:39
『柄の端っこでモノを叩くと巨大化することがあるかもしれない』
・・・ッて、なんだ、そのテキトーな機能は?!
しかし、仕方がない!
そいつを利用して、何かを巨大化するならば・・・。
キョロキョロしているノベリットの目に、しびれが取れ始めたのか生まれたての子鹿のようにヨロヨロと立ち上がろうとするカイザーの姿が見えた!
「こ、これだ!」
ノベリットはカイザーに走り寄り、伝説の剣の柄でその背中をコツンと叩いた!
すると!

「おおおおおおおお!!!!!!」

見る間にカイザーが巨大化していく!
この背中に乗れば、助かる!
ノベリットはマナを背に抱え、カイザーの背中に飛び乗った!
巨大化していくカイザーに、木の船は耐えきれずメリメリと音を立てて壊れ行く!

「あ、でもこのならず者たちどうしよう?」

「・・・あ・・・・た・・・助け・・・」

男たちは弱々しくそう呟きながら、次々ノベリットの方へと手を差しのばす。
その様子に、思わずノベリットも悪くない気分になってしまった!

「良かろう!真の勇者とはあまねく民を救ってこその勇者だ!乗れ!乗ることを許してつかわす!」

ノベリットの言葉に、ならず者たちがカイザーの背中によじ登り始める。
「ふう、良いことをすると気分が良いな」
そう呟くノベリットの背中から、
「・・・元はと言えば、誰が嵐の中で剣を空に向けてかざしたりしたのかしら?」
マナのちょっとだけ怖い声が囁いた!
「だーかーらー」
ノベリットは優雅に微笑んだ!
「細かいことを気にすると、胸が」
しかしそこまで喋ったところで、マナの細い手がギュウギュウとノベリットの首を締め上げたので、続きを言うのは止めることにした!


匿川 名  2013-09-09 22:37
「そ、そうだ!」
ノベリットは伝説の剣を甲板に突き立て、その前に跪き、祈った!
(だってこれって『伝説の剣』だし、祈れば神様がきっと何とかしてくれるんじゃね?)
ノベリットがそう思っていると、船がその時ひときわ大きく揺れ、伝説の剣はノベリットの目の前で呆気なくパタンと倒れた!


 ここで、なんとこのトピック初の『イラスト』を挿入!
       ↓
       orz   ←その時のノベリット


しかし、その時!
捨てる神あれば拾う神あり!
ノベリットの目の前に、伝説の剣の柄に刻まれた、ある文字列が広がった!
そこに曰く!

『伝説の剣の七つのひみつ機能・その2 なんと、』

なんと・・・で、一体なんなんだ!

匿川 名  2013-09-03 22:24
「・・・でも、避雷針って持っている人をしびれなくするとかじゃ無くって、そこに雷を落として電気を地面に流すとか、そんなモノじゃなかったっけ?」
ふとノベリットがそんなことを思っていると、辺りに焦げ臭いニオイが漂った。
・・・なんと!船が燃えている!
今の落雷が原因に違いない!
「やばいぞ、おい、マナ!カイザー!」
ノベリットが見渡すと、なんと!マナとカイザーも今の落雷でしびれ上がったのか、倒れて微妙にピクピクとしている!
二人は今すぐには動けそうもない!
おまけに目的の港はまだ遥か先で、ここは海のど真ん中だ!

絶体絶命、おまけに仲間は足腰が立たない!
どうする、勇者ノベリット!

匿川 名  2013-09-02 22:52

   ガラピッシャーン!

垂れ込めた雷雲から走った稲妻は、空を駆け船に落ち、止せばいいのにこんな状況で天高くへ尖った金属(注・伝説の剣)を掲げていたあんぽんたんことノベリットを貫いた!

「お約束ーーーーーッッッッッ!!!!!!」

しびれ上がりながらノベリットが絶叫する。

だが、しかし。

・・・気がつけば回りには、ガラの悪い集団が倒れ込んで一網打尽になっていた。
どうやらノベリットへの落雷が、そのまま彼を囲む集団をすべて感電させたらしい。
しかし一方これほどの凄まじい落雷なのに、ノベリットは少し痺れただけで、今ではもうまるで平気だ。
一体、なぜ。
そう思ったノベリットは何気なく、剣の柄を見た。
すると、そこには


「伝説の剣の七つのひみつ機能・その1 実は避雷針になる」


なあんて書いてあるじゃないの!

かざぐるま  2013-07-25 18:41
「マナ、呪文だ!」
振り返りマナに指示する。
「なにそれ」

「はい! なにそれいただきました!」
しょうがない、俺とカイザーでやるしかない。
「カイザー、GO!」
……カイザーは一度こちらを見て尻尾を振ると、どこかに走り去った。リーダーは腹を抱えて笑っている。
空には雷雲がたちこめ、今にも雷がこの船のマストに落ちそうだ。


「よし、かかってこい!」
覚悟を決め、俺は伝説の剣を抜いた。

その瞬間!!

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