バトンを繋ごうRPG 『勇者の旅立ち』[小説コミュニティ]
勇者ノベリットの冒険
| かざぐるま} かざぐるま |
勇者は村を出た。装備も魔法もまだ持っていない。とりあえず北の森に向かってノベリットは歩き出した。そこに突然!! |
2013-07-11 19:30:04 |
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コメント (203)
匿川 名 2013-10-16 00:14
「「「ええええええ???!!!」」」
またも思わずノベリット、マナ、種田和夫さんはきれいなハモりの大声をあげた。
王は、なんと自分の鼻に向け、人差し指をまっすぐ向けて見せたのだ!
「私が女装をすればいい。やはり、殺されるかも知れないような危険な仕事をそなた等に頼むわけにはいかん。だから、そなた等のうちの誰かが女装した私の相方を演じてくれればいい」
「ちょ、ちょっと王よ!しかし貴方の代役を立てても貴方の容貌を相手の姫はよくご存じのはずでは」
ノベリットがそう言うと、王は溜息をついた。
「知らぬのだよ。所詮は政略結婚。大切なものは相手の人となりを知ることではなく、国家を背負って立つという『王』という立場そのものなのだ。我らは一度も会わず、結婚をする事になっておる」
何となくノベリットは納得した。
「王の役・・・」
ノベリットは漠然とその事を考えた時、ふとカイザーの人間体のことを思い出した!
纏う風格や、威厳にしてもむしろこの『アフロ王』よりも遥かにそれっぽい!
だが、カイザーは後一度しか人間体になれないと言っていた!
『カイザー無双』の戦力をこんなイベントで失うのはあまりにも惜しい!
「仕方がない。いや、むしろやむを得ないと言うべきか・・・」
ノベリットはそう呟くと、右手を握りしめ、作りあげた拳の方を睨んだ!
「どうしたの?」
マナが心配そうに呟く!
ノベリットはそんなマナと、種田和夫さんに向けてにやりと微笑み、言った!
「運命に惑う者達が選択をするための方法は多くない。しかし、過去の英知から編み出された、単純かつ決定的なモノがある」
ノベリットはそう呟くと、身を翻し、マナと種田さんから素早く二歩身を引いた!
「ジャンケンだ!負けたヤツが王様の役をする!」
流れの中で、何となくマナと種田さんも納得したらしい!
マナに決まったら男装になるが、とりあえず黙っていようとノベリットは心に決めた!
そして、手を上下にゆらゆら振りながら、マジックワードを詠唱する!
「・・・じゃーん・・・けーん・・・(←マジックワード)」
マナと種田さんもゆらりと手を振り始める!
「「「ぽん!」」」
三人の声が今一度ハモる!
しかして、その結果は?!
かざぐるま 2013-10-15 08:17
「実はな、隣国の姫がこの国に嫁いでくる話があるのだ。しかし、私には好きな人がいる。そこでうまく断れる方法を考えた。誰か私の恋人役をしてくれないかと」
王は、頭をカリカリと掻きながら困った顔をしている。
「そんなの、この国の女性を誰か選べばいいじゃないですか?」
普通に考えればそうだ。
「それがな、その姫はとても感情的で攻撃的なのだ。普通の女性じゃないのだ! 場合によってはその場で恋人役は抹殺されてしまうかも……」
「そんなアブねーの断れよ!!」
全員が心の中でツッコんだ。
「その国の王はいい人なのだよ。どうだ? 恋人役をやってみないか? 男でも女でもいい。つまり女装もアリだ」
この流れはヤバい。何かいやな予感がする。
「い、犬じゃダメですよね?」
「かぷっ♪(ダメに決まってんだろ)」
「いってえええ!! 分かりました。じゃあ、マナ頼むな」
女装するなんてイヤだ。俺は勇者なんだぞ。
「お、こ、と、わ、り」
ムカつくわー、その手のリアクション。
「うーむ。じゃあ、私が決めようじゃないか」
王の手がゆっくりと持ち上がった。
その手が指した先は!?
匿川 名 2013-10-12 20:59
「ノベリット殿、よくぞいらした」
そう言って姿を現したのは
「「「ええええええ???!!!」」」
思わずノベリット、マナ、種田和夫さんはきれいにハモりの大声をあげた。
「あ、アフロ?!」
代表してノベリットが王様を指さしてそう言った!
「無礼者!」
メイド服姿の女性が鋭く叱責する!
思わず反射的にノベリットは手をさっと引き下ろした!
人間が小さいぞ!勇者ノベリット!
しかし、ノベリットたちの目の前に現れたのは、アフロヘアの、あのコロシアムにノベリットを送り込んだ正にあの男だったのだ!
「その節は大変失礼をした」
そう言って王は頭をノベリット等に下げた!
反射的にぺこぺこと頭を下げるノベリット!
偉いヒトが頭を下げたら悪い気がしてしまい、ついそう言う反射行動に出るあたり相当に器が小さいが気にしてはいけない!
「あなたが王様だったの?」
マナが不審げにそう声をかけた。
しかし、王はゆるゆると首を横に振った。
「あの男は実は私の兄で、道楽が過ぎて王家を放逐された者だ」
威厳たっぷりに王はそう言った!
「そうだったんですか」
あっさり納得する種田さん!
人が良いぞ!
「済まなかった。大層迷惑をかけたようだ・・・」
王は悲しげにそう呟いた!
「良いのです、王よ。過ぎ去ったことを私は気にしない。それより、頼みとは何なのです?」
ノベリットはどうにか勇者っぽい口調を取り戻してそう尋ねた!
「聞いてくれるっぺか?」
王が顔を上げて、ぱっと笑顔を見せてなぜか強い訛りでそう言った!
「え」
「え」
「え」
ノベリットとマナと種田さんが、思わず声を上げお互いに顔を見合った!
「それでは、話すとしよう・・・」
しかし王は何事もなかったかのように、『頼み』を語り始めた!
何だか胡散臭いが気にしたら負けな気がする!
そして語られた王の『頼み』とは!
かざぐるま 2013-10-11 08:30
ワニ男は杖を振り上げた。
「激おこサンダーアタック!」
まわりは雷雲に包まれ、ゴロゴロと可愛い音がしてきた。
「妙に……音が可愛くないか?」
マナのひざの高さぐらいに雷雲がふよふよと漂う。
「ちっちゃ!!」
さすが戦士タイプ。見た通り魔法はからっきしらしい。
「勝った! チョイアカルイン!」
ドヤ顔で彼女は魔法を唱えた。少しだけ洞窟が明るくなった。
「むう、なかなかやるな。俺の負けだ!」
「えええええええ??」
魔法使いの勝敗のものさしがわからないまま、うなだれるワニ男の脇を抜け正門に達した。
「よくいらっしゃいました。これより王様が謁見なさるそうです。こちらにどうぞ」
メイド服を着た女性に着いて行くと、豪華な広間に出る。
「少々お待ちください。王様はもうすぐいらっしゃいます」
数分後部屋の後ろの豪華なドアが開いた。
そこには!
匿川 名 2013-10-09 01:54
ごそごそとマナは胸元から何かを取り出した。
「ん?なんだ、アレは?」
それは、邪悪な赤色をした卵のような異形の物体だった!
よく見ると何だか閉じた目みたいなモノが周辺に点々と・・・。
「捧、げ」
「るなーーーーー!!!!!!!!」
ノベリットは本能的に恐怖を感じ、マナの手から赤い卵もどきをひったくった!
しかし勢いよくひったくりすぎて、ノベリットは卵もどきを握りつぶしてしまった!
割れてみるとそれは単なる卵だった!
透明の白身と黄身が、ぐしゃぐしゃに混ざってノベリットの右手からあふれ出す!
「何よ」
不満げにマナが口を尖らせた!
「捧げちゃいかん!いや、捧げるのがどうとか言うんじゃなくて、何だか・・・こう、途方もなく不安な気持ちになったんだ。なんていうか、日蝕とか、月蝕とか上手く言えないけどこう、ショクっぽい感じ?」
「あらショック」
マナのオヤジギャグに思わずノベリットはギャフンと唸った!
「でももう私、新しい魔法なんて無いわよ」
あっさりとマナはそんなことを言い出した!
しかし、魔法勝負で勝たなければ、ここから先には進めそうもない!
他にノベリットが知っているマナの魔法と言えば「チョイアカルイン」くらいだ!
どうする!ノベリット!
かざぐるま 2013-10-08 09:42
しばらく歩くと、大きな看板が見えてきた。
『王様の頼みを聞いてくれる勇者募集! 詳しくは王宮まで。賞金も出ます」
「ねえ、行ってみましょう。賞金も出るみたいし」
「そうだな。このままじゃ、旅に出る資金が全くない」
マナの言葉に頷いたノベリットは、即断を下した。
緑の絨毯を敷き詰めた様な丘を上って行くと、そこには王宮に続く長い石階段があった。階段の先は霞んでいる。たぶんその向こうに王宮があるのだろう。
「とりあえずさあ、和夫さんの刀を買わなきゃね」
「めんぼくない。刀さえあれば私は活躍できます」
「はあ、はあ……。一体どこまで続くんだこの階段は!!」
かれこれ30分は登っている。しかし、目をこらすと堂々とした門が遠くに見えてきた。
半分程行ったところに門番らしき男が立ちはだかっている。
「王様と面会したくば、俺様と魔法勝負で勝たなければならない。どうだ? やるか?」
ワニのような顔したその男は、完全に戦士タイプだがおもむろに魔法の杖のようなモノを取り出した。
「よし、マナの出番だ。さくっと倒してこい!」
「うふふ。じつは私、ひとつすごい呪文を覚えたのよ。まだ試したことは無いけど」
何かイヤな予感はするが、ここはマナにまかせてみよう。
「ルーラ?」
何故か疑問調だ。
「まてい!! それはよくあるスタート地点に戻る呪文だろが」
「分かったわよ。シャレの分からない勇者ね」
マナの顔が真剣になり、両足を肩幅に広げた。
そして!!
匿川 名 2013-10-06 19:32
「おっとノベリットさん、そりゃちょっと困りますね」
そう言ってノベリットの前に立ちふさがったのは、筋骨隆々の三人の男たちだった!
「な、何がだ」
ノベリットは訳も分からず尋ねる。
「いかさま、いや、八百長?賞金は運営の我々に返して頂きますぜ?」
男たちはそう言って、じりっとノベリットたちににじり寄った!
「八百長?一体何のことだ?!」
すると、男たちのうち真ん中にいたスキンヘッドの一番ごつい男が、そっとノベリットの背中の方を指さした。
「あれ?」
そう言って、パーティの一番最後尾で自分自身を指さしたのは・・・
種田和夫さんだった!
「た、種田さん!もしかして試合の後そのまんま付いてきたんですか?!」
ノベリットは思わず声を上げた!
「いやあ、だって一緒に旅に出てくれるって言ったから」
種田さんは屈託無くそう言って後ろ頭を掻いた!
「そういう訳で、あなたの優勝戦は無効だ」
マッチョ男はそう言うと、ノベリットに向かって節くれ立った指をした右手をずいと出した!
「賞金はご返還願います」
そう言うマッチョ男の目は全く笑っていない!
ノベリットは、しぶしぶ賞金を全て返してしまった!
文無しでコロシアムを出るノベリットたちご一行!
マナのため息が背中に刺さる!
「まあ、そんなこともあるよね」
のんびりとした口調でそう言う種田さん!
「お前が言うなーーー!!!」
思わず絶叫するノベリット!
しかし、気がつくとこれでパーティも五人(内訳・人間三人+獣二匹)で定数になった!
お金は全く無いけれど、
・イマイチ役に立たない勇者
・微妙な魔法が使えたり使えなかったりする女子
・柄ザムライ
・ポケットサイズの竜
・犬(ただし人間化すると皇帝無双)
こんなメンバーが揃ってしまった!
果たしてこれだ大丈夫なのか?!
これからどうする!ノベリット!
かざぐるま 2013-10-05 12:22
「分かりました、和夫さん。一応切ったふりをしますので、派手に苦しんで倒れてください。そして……」
ノベリットはゆっくりと伝説の剣を振りかぶった。
「一緒に冒険の旅にでませんか?」
意外な言葉に和夫は振り向いた。
「いいのか? 柄しかないサムライを仲間にしても」
和夫は仲間になりたそうにこちらをみている。
「あなたは何かを知っているようだ。一緒に旅をしてあなたが何者が知りたいです。では行きます!」
バッシュウウウウ!
切られたフリをして苦しがる和夫に背を向けた。
「また、つまらぬものを切ってしまった……」
ノベリットは低い声で呟く。
「それ言うと何かテンションあがるよね」
のけぞりながらこっそりと和夫は笑顔を見せた。
「ですね」
「勝者! ノベリーット!」
そして表彰台で賞金をもらった。ここまでは計画通りだ。
手続きも終わり、皮袋に入った大金を握り締めコロシアムを出ようとしたその時!!
匿川 名 2013-10-04 21:22
「実はね、僕のこの剣、『柄』しかないの」
途端にしょぼーんとした顔になる種田和夫さん!
確かに今の裂帛の気合いとともに、その手には柄が握られている!
しかし、それは柄だけで、刃体がない。
だから鞘に収まったままに見えたようだ!
「・・・鞘ザムライ?」
観客席からマナがどっかで聞いた映画のタイトルみたいな事を口にした!
「いや、この場合『柄ザムライ』だろ」
ノベリットが冷静に突っ込む!
「で、えーと種田さん。ところでどうして柄だけなんですか?」
ノベリットはなぜか丁寧な口調でそう尋ねた。
しかもふと気がつけば、また一人に戻っているが、それはさておく!
「以前無闇に人を切り過ぎちゃってお母さんに怒られちゃった。テヘペロ」
「すみません。心からご免なさい。失礼なことをお尋ねしました」
種田さんの恐怖の告白にひたすら低姿勢に謝るノベリット!
しかしそんなノベリットの目の前で、すっとまた、背を向けて種田和夫さんが腰を下ろした!
それは美しい絵画のような、ピンと背筋の伸びた正座の後ろ姿だった!
「切って下さい」
種田和夫さんは静かにそう言った!
「私を切れば、あなたの勝ちだ。ひと財産が手に入る。そうすれば、文無しのあなたは旅を続けられる。そして、辿り着くでしょう。あの『ニャース神殿』へと」
「なぜ、その事を」
目的地を言い当てられ、動揺するノベリット。
種田さんはノベリットに背を向けたまま、静かに背中で微笑む。
「さて、なぜでしょう・・・」
「切って下さい」
種田さんは繰り返す。
「切って」
更に、重ねてそう言う。
「切りなさい!」
ついにその声は、凛とした叱責になった!
その声に、伝説の剣を振り上げるノベリット。
そして!
かざぐるま 2013-10-04 15:53
そうだ! 五人いっせいに飛び掛かればいいんだ!
早速『分身の術』を唱える。
「俺が行く!」
「いや俺が!」
「だめだって俺が!」
「いやいや俺だって!」
ラチが開かない。こうなったらしょうがない。
「じゃあ、俺が!」←オリジナル
「どうぞ、どうぞ」
どこかでみたようなやりとりだが、全員が俺なのでボケるタイミングの空気は読める。お約束も終わったし、全員輪を作って一斉に和夫に飛び掛かった。
『ぬんっ!』
和夫が目にも止まらぬ速さで抜刀した。
した? いや、刀は鞘におさまったままだ。
いったいなにが!?



